バンコクでグラブタクシーに初ライドした話
東南アジア一帯で仁義なき戦いを繰り広げていたGrabとUber、ついにGrabがUberの事業を買収することで決着がつきました。
今年3月の出来事ですから、まだ記憶に新しいですよね。
ちなみに両者とも日本のソフトバンクが株主として出資していて、今回の買収劇は孫さんの裁定との噂もあるようです。
さてウーバーがなくなったということは、今回の選択肢はグラブしかない。
これまでウーバーはKLで何度が使っていたので安心感があったんですけどね~ということで、今回はホテルからアマタスプリングスCCまで、初めてグラブを使ってみることにしました。
ちょっと調べてみたら、ウーバーとグラブ、創業の基本的なコンセプトがまったく違うそうですね。
グラブは東南アジアにおけるタクシーの様々な問題(無許可、ぼったくり等)を解決するために、安全に効率よくタクシーを配車するサービスとしてスタート。
一方、ウーバーのコンセプトは「ライドシェア」。クルマを持っていて時間のある人と、安くて早くて手軽な足がほしい利用者を結びつけるサービスとして登場。
クルマと時間さえあれば誰でもがタクシードライバーになれちゃう、もちろん私もできます、実際、やりたい(笑)。
グラブもウーバーを買収した以上はライドシェア系のドライバーも引き継いでいるようですが、その採用条件はかなり厳しいとのこと。
条件をクリアしたドライバー以外は採用しないのであれば、そこそこ安心感はアップですね。
確かにウーバーの時代は酷いドライバーはほんとに酷かったですかね。
ちなみにアプリでは以下の種類のサービスが選べます。
- GrabTaxi:通常のタクシー
- GrabBike(Delivery):デリバリーオンリー
- GrabCar(Economy):ハイヤー(ライドシェア系)
- GrabCar+(Premium):高級ハイヤー(ライドシェア系)
- Taxi 7-seater(Adv.Only):7人乗りのタクシー
- GrabXL(Adv.Only)
ライドシェア系のドライバーは、なんと洗練されたハイヤーになっていました(笑)。
さっそくホテルのロビーでクラブアプリを立ち上げ、出発地と目的地を入力。
写真は日本に帰ってきてからの画像なので、地図が日本になってしまいました(笑)が、イメージはこんなかんじです!!
出発地はGPSで現在地が自動入力されます。でもこれ、現在地があっているかよく注意しましょう。
私もGPSだと何度やっても隣りのゴルフ場のクラブハウスが出発地になってしまうので結局、ホテル名を手入力しました。
こちらの場所を間違えて配車依頼してしまうと、当たり前ですが、待っている場所に来てくれませんからね。
目的地はもちろんアマタスプリングゴルフクラブ。
アプリ上で支払い方法(現金かカード)を選択し、提示される料金に納得すればBOOKを押して予約完了です。
簡単すぎて不安でしたが、予約後はアプリ上の地図に手配されたクルマが表示されるので、こちらに向かっているのか、どこかで迷っているのかわかります。
アプリにはドライバーとメッセージをやり取りしたり、通話できる機能もあります。
ドライバーから電話がかかってくることもあります、きました、タイ語で(笑)。
便利な機能ですが、ドライバーさんの多くは英語が通じません。こんなことに備えて、近くにタイ語を話せる人がいる場所から配車するのが安心です。
私もホテルのスタッフにお願いして話してもらいました。
さて待つこと10分、ホントに普通のタクシーがやってきましまた。
ゴルフバッグを積んでもらい、イザ出発!アマタまで60Km弱、約1時間のグラブライドでした。
料金は720TB、日本円で約2,500円。60Km走ってこれなら十分お安いですね。
今回はアプリに登録したクレジットカードで支払いましたが、できればCASH(現金)での支払いがお勧めです。
というのも、KLに行くとけっこうドライバー都合のキャンセルが多く、ちゃんとキャンセルされたのか不安になることがあります。クレジット支払いだと課金が心配ですが現金であればその心配がありませんからね。
後から自分の乗車履歴をかくにんすることもできます。
最後にドライバーさんの評価も忘れないでしてあげてください。
最低の☆から最高の☆☆☆☆☆までありますが、私はよほど酷いドライバー以外はチップかわりに4~5スター上げています。
既存のタクシー会社を活用するこのグラブ方式なら、ひょっとして日本でも導入が可能なのでは?と思います。
でもなぁ、日本のハイタク業界はウーバーが日本進出を計画したとき、根拠のない警戒過剰なと反応で、完全にウーバーを阻止しましたからね(ウーバーイーツだけは自転車で始まってますが)。
そんな日本ですから、またなんだかんだと難癖つけて、結局グラブも排除されちゃうんでしょうね。
もちろんアジアでもライドシェアに対する規制と許容は国によって差がありますよ。シンガポールなど厳しい国もあります。
でも、まず導入ありきは共通しています。つまりマーケットを優先して問題は発生ベースで適時解決していく。
そのスタンスとスピードは圧倒的です。
(既得権者の)保護という名の下に、(その人たちに迎合する政治家が)規制強化に逆ハンドルを切る日本との大きな違いです。
まぁ、今後の日本に期待するものはあまりありませんが、このままでは本当にアジアの中で、勢いのある国から大きな差をつけられてしまう。。。アジアを旅しながらそんなことを肌感覚で感じる日々です。
さてさて、どうでもいいことを考えているうちに、快適にアマタスプリングスCCに着くことができました。
さぁラウンドです!!